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■Lancia Stratos 1974 Bianco | |
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1970年のトリノショーに参考出品!?されベルトーネ在籍時のM,ガンディーニがデザインした、極端なウエッジシェイプがこのストラトスの原型である。その後、ある程度、手直しがされ、72年のトリノショーにほぼ市販車の姿で登場した。 っで、今回はあえて、この車をデザインしたM,ガンディーニさんのコトをご紹介して見ようと思う。(ストラトスは雑誌等で再三紹介されているからネ!)彼は1943年にイタリアで生まれ、お父さんは車とは全く関係のないオーケストラの指揮者であった。いわば芸術家の息子というワケである。もしかしたらお父さんの芸術家としてのDNAが彼のすっとんきょうな車のデザインを生み出す原動力になっていたのかも知れない。 |
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ボディカラーがホワイトのモデルカーだと 実にシンプルなフォルムに見えるのは 私だけだろうか・・・・・!! |
さてさて、大人になった彼は1965年にデザインスタジオ(カロッツェリアと言うべきか!)のベルトーネで、大御所ジウジアローが辞めた後釜として、チーフのスタイリストに就任する。 あっ、ココでジウジアローの紹介もしたいトコロだがこれを書き出すととんでもなく長いお話になるのでまた別の機会ということでご勘弁アレ! その後、十年以上に渡ってベルトーネを代表するデザイナーとして君臨し続け、その間にあのランボルギーニのミウラやカウンタックそしてこのストラトスやマセラティのシャマル、カムシンなどおよそ車のデザインとは到底思えないような理解しがたデザインを持った名車ばかりを生み出す。 もっとも時代的にも、この当時は今ほど空力だ、何だとうるさく理屈をコネる者もいなかったため、彼としても自由にデザインを構築出来たのかも知れない。いわばイチバンにデザインありきの時代だったのだ。1980年頃にベルトーネを辞め独立して自らデザインスタジオを立ち上げ、それまでのスーパーカーに留まらずルノーの5やシトロエンBXなど大衆実用車にも彼のその前衛的なデザインは幅広く取り込まれた。 |
しかし、彼にも冬の時代が訪れる。80年代後半にランボルギーニはアメリカのクライスラーの傘下に入り、カウンタックに続くニューモデル(ディアブロ)のデザインを彼に依頼したが、彼の余りに現実離れしたデザインが受け入れられず、クライスラーにより大幅な手直しが施され結果的には彼のデザインとは到底思えない、随分大人しいデザインになってしまい、このことで彼はクライスラーに対し大そう不満を募らせたそうだ。 もっともそんな欲求不満を同時期にデザインしたアメリカのスーパーカー、チゼータV16TというV型16気筒エンジンを搭載した、とんでもないモデルで爆発させたのかも知れない。 いずれにしてもいつの時代も常識にとらわれない自由なデザイン!っというのが彼のデザイナーとしても信念だと言えるのではないだろうか! |
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